バイオブロック

バイオブロック

バイオブロック治療とは

バイオブロック治療とは

バイオブロック治療は、歯を動かして並べることだけを目的とした矯正治療とは考え方が異なります。当院では、不正咬合を「歯並びだけの問題」ではなく「顎顔面の成長方向の乱れ」と捉えています。本来、上下の顎は下方への成長が大きくならない「前・下方向」に伸び、バランスのよいお顔立ちへと育っていきます。ところが不正咬合のお子様では、中顔面が下方へ伸びる傾向が強まり、下顎も回転しながら後下方へ向かいやすくなります。

バイオブロック治療は、成長期の顎の成長を利用して、顎顔面の水平的な成長を促しながら、悪化した垂直的な成長の改善も目指す治療です。あわせて、舌が収まるスペースを整え、舌の位置や鼻呼吸、嚥下などの「口腔機能の育成」にも取り組みます。成長のうちに土台を整えることで、永久歯がきれいに並ぶ環境づくりを目指します。

※効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。

舌の位置と成長の関係

舌の位置や姿勢が乱れて舌が低い位置にあると、舌とともに舌骨が下がり、舌骨から下顎を内側へ引く筋肉群(舌骨上筋群)の緊張が高まります。その結果、下顎が後下方へ向かいやすくなり、顎の成長のひずみや不正咬合が進むという悪循環が生じると考えています。また、舌とその後方の組織が後ろへ押し込まれることで、のどの空間(中咽頭径)が狭くなる場合もあります。

バイオブロック治療では、上顎の口蓋の形態を整えて、舌が口蓋にスッポリと収まる広さをつくります。舌が自然に持ち上がる位置に収まりやすくなると、舌骨上筋群の緊張が和らぎ、下顎のひずみが解放されて、下顎が広がりやすくなると考えています。

お子様の気道と
歯並びの関係

舌の位置と気道の関係

お口の中の「舌」は、気道(空気の通り道)のすぐ前に位置しています。上顎の口蓋が狭く、舌が収まるスペースが足りないと、舌が低い位置に落ちたり、後ろへ押し込まれたりしやすくなります。すると、舌とその後方の組織によって、のどの空間(中咽頭径)が狭くなることがあります。

のどの空間が狭いと、お子様は無意識に口を開けて呼吸したり、下顎を後ろに引いた姿勢をとったりすることがあります。当院では、この状態が続くと、顎の成長が後下方へ向かいやすくなり、歯並びや噛み合わせにも影響する可能性があると考えています。

バイオブロック治療での考え方

バイオブロック治療では、上顎の口蓋を広げて、舌が口蓋にスッポリと収まるスペースを整えます。舌が自然に持ち上がる位置に収まりやすくなると、舌と舌骨が上がり、のどの空間を確保しやすくなると考えています。あわせて、舌の位置や鼻呼吸を身につける機能トレーニングを行い、良好なオーラルポスチャーの定着を目指します。

精密検査では、セファロ(頭部X線規格写真)などで、のどの空間の広さや顎の成長の方向を確認し、お子様ごとに治療計画をご提案します。

このような歯並び・
症状におすすめ

このような歯並び・症状におすすめ

お口の中の形や日常の癖は、顎の成長に影響することがあります。以下のような歯並びや仕草が気になる場合は、成長期のうちにお早めにご相談ください。診察のうえ、お子様に合った方針をご提案します。

叢生(乱杭歯・八重歯)

叢生(乱杭歯・八重歯)

歯が重なり合ってガタガタに生えている

上顎前突(出っ歯)

上顎前突(出っ歯)

上の前歯や上顎全体が前方に突き出ている

下顎前突(受け口・反対咬合)

下顎前突(受け口・
反対咬合)

下の前歯が上の前歯よりも前に出ている

開咬

開咬

奥歯を噛み合わせても前歯が閉じず、隙間が空いている

日常的な口呼吸

日常的な口呼吸

普段からぽかんとお口を開けていることが多い

舌の癖

舌の癖

食事を飲み込むときに舌を前に突き出したり、舌が低い位置にあったり、発音が不明瞭だったりする

睡眠時のトラブル

睡眠時のトラブル

寝ているときにお口を開けていたり、いびきや歯ぎしりがあったりする

姿勢の乱れ

姿勢の乱れ

食事中の姿勢が悪く、猫背になりがちである

治療の流れ

  1. STEP01

    初診相談・
    カウンセリング

    お子様の歯並びや呼吸、癖などのお困りごとを保護者の方から丁寧にお伺いし、お口の中を拝見いたします。バイオブロック治療の考え方や仕組みについて分かりやすくご説明いたします。

  2. STEP02

    精密検査・診断

    セファロ(頭部X線規格写真)やパノラマレントゲン、お顔やお口の中の写真撮影、歯型の採取などを行い、顎の骨格的な成長の方向や成長段階、舌が収まるスペース、のどの空間の広さなどを分析します。必要に応じて歯科用CTを使用します。

  3. STEP03

    治療計画のご提示

    検査結果をもとに、お子様に合わせた具体的な治療方針、使用する装置、予測される治療期間や費用について詳しくご説明し、ご納得いただいてから進めます。

  4. STEP04

    装置の装着・
    顎の拡大と骨格誘導

    お子様専用のバイオブロック装置を作製・装着します。定期的に装置を調整しながら、上顎の口蓋を広げて舌が収まるスペースを整え、舌の位置の改善と下顎の成長方向の誘導を進めます。

  5. STEP05

    口腔機能トレーニング・
    定期チェック

    装置による拡大と並行して、舌を口蓋に置く習慣(良好なオーラルポスチャー)や鼻呼吸、お口周りの筋肉の使い方を身につけるための機能トレーニングを行います。定期的に通院いただき、成長の方向や口腔内の状態を確認します。

よくある質問

何歳くらいから治療を始めるのが適していますか?

顎の成長を利用する治療のため、乳歯と永久歯が混ざっている5〜8歳前後の混合歯列期が一つの目安です。ただし、適した開始時期は成長の状態によって異なります。受け口(反対咬合)や交差咬合などは早めの対応が望ましい場合があるため、気になった段階でご相談ください。

装置は痛いですか?学校にも着けていく必要がありますか?

装置は顎の成長に合わせて調整します。装着直後や調整後に違和感や痛みが出ることがありますが、多くは数日で慣れていきます。装着時間や使い方は装置や症状によって異なりますので、診断時にご説明します。

治療期間はどのくらいかかりますか?

治療期間は症状や成長の状態によって異なりますが、顎の成長や永久歯への生え変わりに合わせて経過を見ていくため、数年単位での通院が必要になることがあります。具体的な期間の目安は、検査・診断のあとにご説明します。

治療にはどのようなリスクや注意点がありますか?

装置の装着による違和感や痛み、発音のしにくさ、装置の破損や紛失、むし歯・歯肉炎のリスクの増加などが起こることがあります。また、装置の使用状況や成長の状態によって、効果や治療期間に個人差があります。成長の状況によっては、治療計画の変更や、ほかの矯正装置による治療が必要になる場合があります。

費用はどのくらいかかりますか?

【医院にて記入:治療費の総額(税込)、検査料、調整料などの内訳】保険適用外の自費診療です。詳細は初診相談時にご案内します。

福岡県糟屋郡でお子様の歯並びでお悩みの方へ

福岡県糟屋郡でお子様の歯並びでお悩みの方へ

歯並びの乱れは、見た目の悩みだけでなく、むし歯や歯周病のなりやすさ、噛む・飲み込む・呼吸するといったお口の機能にも関わることがあります。お子様の顎が成長している「今」は、顎の成長方向や舌が収まる環境に働きかけられる大切な時期です。
新宮おがわ歯科おとな・こども歯科では、お子様が楽しく通えるようキッズスペースや駐車場を完備し、ご家族皆様が安心してご相談いただける環境を整えております。新宮町をはじめ糟屋郡周辺で、お子様の歯並びや口呼吸が気になる保護者の方は、どうぞお気軽にご相談ください。